株の上昇はトランプ現象か?
大方の予想に反してアメリカの次期大統領にトランプ氏が選ばれました。
経済学者や評論家の中には、
トランプ氏に決まると株価が大暴落すると予測した人もいました。
決まった日は日経平均は1000円を超える大暴落をしましたが、
次の日は戻しただけでなくその後上昇基調をたどっています。
世間はこれをトランプ現象と呼び、
トランプ氏が経済を良くしてくれるという期待で、
株価が上がっているのだと解釈されているようです。
本当にそうでしょうか?
過去10年間の日経平均株価の動きを見てください。
ゆったりと上下していることが分かるはずです。
2015年の半ばに高値を付けた後下降し、
現在は底から立ち上がろうとしているでしょう。
丁度そのタイミングが合っただけだと思いませんか?
私はヒラリーさんが選ばれていても株価は上昇したと思います。
その場合おそらくメディアは次の様に報じたはずです。
大方の予想通りヒラリークリントンが次期大統領に選ばれました。
株価の上昇は市場に安心感が広がった為だと思われます。
もしトランプ氏が選ばれていたら市場は間違いなく混乱したでしょう。
株価に関する限りいつも結果論のような気がします。
株は大きく上昇した後には必ず調整がはいるものです。
その下げ方が大きい時かならず出てくるのが、
アベノミクスが失敗した証拠だという意見です。
私はこのような意見を述べる人は、
株価の特性を全く理解できていないのではないかといつも思います。
素人なら仕方ありませんが、
中には有名な経済学者もいるから驚きです。
株価は短期的には頻繁に上下します。
バブルの崩壊や経済ショックの無い限り、
長期的にはゆったりと変化するものなのです。
恐らく大衆心理が働くのでしょう。
上昇しているときは皆がまだ上がる気がします。
ある程度上昇が続くともうそろそろ調整に入るのではないかと、
皆が思い始めるのです。
一寸したきっかけで下げ始めるとみんなが我先に売り出して、
一気に調整局面に入るのです。
もし全員がバラバラに判断していたとすれば株価は変化しないはずです。
大衆心理が働くために大きなうねりになるのです。
解説者はその時々の出来事に引っ掛けてもっともらしい解説をします。
しかし長期のトレンドに過ぎないことが多いのです。
こんどの株価上昇も間違いなく上昇局面からきたもので、
トランプ氏への期待から来たものではないと私は思います。
トランプ氏は不動産で大成功はしましたが、
政治については全くの素人です。
多くの投資家が経済的にはプラスだと判断したとは思えません。
たまたまトレンド的に上昇する時期だったと考える方が自然な気がします。
皆さんはどう思われますか?
まずは10年間のチャートの動きを見てください。
私の言っていることが正しいときっと納得されると思います。
スポンサーリンク