メディアに登場する政治や経済の評論家に一番欠けていること
2021/01/21
≪情報メディア発信局へようこそ≫
日本は第二次安倍政権前は民主党政権でした。
民主党政権はほとんどのメディアの後押しで誕生した政権だったのです。
当時メディアは徹底した自民党批判を繰り返しました。
民主党は沖縄基地の県外移設や高速道路の無料化などのマニュフェストを掲げ、
圧倒的な支持を得て政権交代が実現したのです。
実は二大政党制を望む私も民主党政権の誕生を喜んだ一人です。
しかしこの喜びはすぐに失望に変わりました。
民主党が選挙前に掲げていたほとんどの政権公約は実現できなかったのです。
ここで私たちが学んだのは、
現実は理論通りにはいかないということでした。
アメリカとの関係が最悪となり、
国家機密であるはずの多くの情報が中国や韓国に流れたのです。
多くのメディアは大いに反省すべきですが、
この教訓を生かすどころか、
逆にその後の安倍政権を引きずり下ろす主張ばかりを繰り返したのです。
現在のメディアに登場する政治や経済の評論家の一番の問題点は、
実戦経験の不足から現実離れした理論が先行していることです。
例えば実戦経験のある元大阪府知事の橋下徹氏や、
元財務官僚の高橋洋一氏との対談では、
実戦経験のなさを露呈するかのような理想論に終始し、
批判ばかりの何一つ有効な対案が示されずに終わってしまうのは、
所詮紙の上の学者の論理に過ぎないと感じるのは私だけではないはずです。
いいアイデアが浮かんでも、
実際にやってみるとうまくいかないことはよくあることです。
すなわち、
(1)こうすればうまくいくかもしれない。
(2)やってみたらうまくいかなかった。
ほとんどの学者や評論家は(1)だけでものを言いますが、
橋下氏と高橋氏は(2)の経験を多く持っているという違いです。
民主党政権がうまくいかなかったのは正にこの(1)だけでやったせいだったということです。
*このような記事を発信しますと、
やってみなければわからないことだってあるでしょ。
という意見がかならず出てきます。
個人レベルの話ですと失敗の不利益はその人一人が負えばいいのですが、
政治の失敗は多くの国民の不利益につながるのです。
特に経済政策の失敗は多くの自殺者を伴うことが多いのです。
うまくいかなかった場合の対策までしっかり検討したうえで実行すべきで、
うまくいきませんでしたごめんなさいでは済まされないのです。
政権批判は悪いとは言いませんが、
批判するからには視聴者が納得できるだけの対案を持つべきです。
どこがどう悪いのか。
どのように変えればもっと良くなりそうなのかを、
しっかりと根拠を持って批判するべきではないでしょうか。
デフレが解消できない。
賃金が上がらない。
こんな批判なら解説者でなくてもだれでもできます。
評論家と称する以上、
自身が当事者になったつもりで、
もっと実行可能な有効で納得できる対案を国民に示してほしいものです。
*野党やメディアがいわゆるモリカケ問題や桜を見る会などの、
スキャンダル批判ばかりに終始してきたのは、
政治や経済に対する知識と経験の不足が原因だと私は見ています。
すなわち対案を示せないから批判もできない状態ではないでしょうか。
もしそうなら野党やメディアは恥ずかしい限りです。
決していいとは思えない自民党一党支配が今後も続くことは、
仕方がないことなのかもしれませんね。
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