あなたは人間に生まれたこと。日本人に生まれたことに感謝していますか?
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私たちは悩みを抱えたとき、
なぜ自分だけこんな苦しい思いをするのだろうか。
とか、
こんなに苦しい思いをするなら生まれてこなければよかった。
という思いを持つことがあります。
私は若いころ何度もそんな思いにかられました。
自分の心の弱さをいやと言うほど感じていたのです。
ある時テレビで野生動物の生態を放映した映像を見たのです。
アフリカのサバンナで、
ライオン、シマウマ、ハイエナのそれぞれの生き方が語られていたのです。
食うものと食われるものに加え、奪うものの、
3者三様の壮絶な生存競争が映されていたのです。
お互いに必死ですから、
毎日命がけの攻防が繰り広げられていたのです。
私はその時自分の身と比較して考えた時、
何と自分は甘い考えで悩んでいるのかと気付かされたのです。
身の安全が保証された部屋で、
エアコンの効いた部屋に寝転がってテレビを見ている自分を客観的に見たとき、
生きることに真剣に向き合っていない自分が恥ずかしくなったのです。
野生動物たちは毎日命がけで生きている。
人間も大昔は自然の中で命がけで生きていたはずだと気づかされたのです。
私はその後、
数々の国際紛争に巻き込まれた人たちが犠牲になっている映像を見たとき、
安全な日本に生まれたことだけでも運がよかったと思うようになりました。
同時にあんな過酷な状況に追い込まれたとき、
強い心を持つ人が生き残るだろうと思ったのです。
過去の自分を振り返った時、
結局自分の心の弱さが悩みを生んでいたのではないか?
誰でも生きていると困難と直面するはずだ。
乗り越えれるか挫折するかは心の強さで決まるはずだ。
そう気づいたことが、
私が修行のまねごとを始めたキッカケになったのです。
あれから約50年。
あの時は若かった。
今になるとなつかしい思い出です。
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