記紀より魏志倭人伝を重視する日本の歴史教育のおかしさ
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記紀と魏志倭人伝のどちらが信憑性があるかを考えるとき、
神武東征と倭国大乱の信憑性を比較するのが最も分かりやすいと思います。
これらは日本の始まりを示すメインテーマだからです。
まず記紀に描かれた神武東征から見てきましょう。
神武東征とは日向を出発したイワレビコノミコト(後の神武天皇)一行が安芸(広島)と吉備(岡山)を経由して近畿に至り、
そこの支配者であったナガスネヒコを破って初代天皇に即位するという物語ですが、
このルート上には、
1.多くの伝承
2.関連した地名
3.人物を祀る神社
4.関連した祭り
などが今でも多く残されているのです。
これらは捏造されたものでしょうか。
何のために捏造する必要があるのでしょうか。
一人では出来ませんので多くの人の賛同が必要です。
嘘の出来事を信用する人がどれほどいるでしょうか。
たまたま一か所で起こることはあるでしょう。
しかし日向から畿内まで連続的に残されているのです。
こんなことが嘘で起こることは考えられません。
すなわち神武東征は史実のはずだと考えるのが常識的だと思われます。
では一方の魏志倭人伝に記載された倭国大乱はどうでしょうか。
倭国大乱とは日本国内で30か国が互いに争い、
邪馬台国の女王卑弥呼が内戦を収束させたという物語です。
ではこの出来事の証拠は見つかっているのでしょうか。
実際には、
1.倭国大乱そのものの明確な証拠が出ていない
2.邪馬台国の位置そのものが未だに分かっていない
3.卑弥呼の伝説も祀られた神社も存在しない
このような事実から両者を比較した時、
神武東征は日向から畿内までおびただしい数の伝承や神社などの物的存在に対して、
倭国大乱には全くと言っていいほど史実と認められる証拠が見つかっていないことを考えますと、
明らかに記紀の方が信憑性が高いと言わざるを得ないのではないでしょうか。
しかし不思議なことに日本の多くの歴史教科書は、
1.魏志倭人伝は古代日本の状況を示す一級資料
2.記紀は天皇家の権威を示すために作られた作り話
という扱いになっているのです。
これは多くの教科書を見ればわかります。
魏志倭人伝に登場する倭国大乱、邪馬台国、卑弥呼は史実として扱われているのに対して、
記紀に登場する天照大神、神武東征、神武天皇は神話という位置付になっており、
史実として扱われていないことで分かります。
これほど矛盾した扱いが他にあるでしょうか。
私は日本の歴史学者の常識を疑っています。
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