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日本人はどこから来たか?

      2017/02/22

日本人男性の持つY染色体D系統はYAP遺伝子ともいわれ、
アジアではチベットとインド洋のアンダマン諸島にしか見られない、
世界でも数少ない遺伝子と言われています。

ヨーロッパではユダヤ人がこの遺伝子を持っているため、
ユダヤ人と日本人は元々は同族ではないかと言われているのです。
またこの遺伝子は古いタイプの遺伝子であることが分かっており、
人類がアフリカを出た最初の人類が持っていた遺伝子ではないかと言われているのです。

このことを念頭に日本人がどこから来たかを考えてみましょう。

人類は遺伝子の解析によってアフリカが起源であることが分かっています。
そこからヨーロッパとアジアの共通の祖先がエジプトから北上します。
これはヨーロッパの白色人種(コーカソイド)とアジアの黄色人種(モンゴロイド)の遺伝子で、
人種を決定すると言われるGm遺伝子の中の2つの成分(ag、axg)が共通しているからです。

モンゴロイドすなわち日本人の先祖がアジアの東の端に到達したころは、
日本は北海道と九州で大陸とつながっていました。

     *完全にはつながっていなかったのかも知れませんが、
      現在より100mほど海水面が低かったので、
      容易に渡れる状態だったと考えられます。 

日本人の先祖はその両方から侵入したと考えられます。
これは女性の遺伝子と言われるミトコンドリアDNAが関東より西と東北より東で違っているからです。

日本全土のGm遺伝子がほぼ均一であることは、
もともとは共通の人種であることを表しており、
変わりやすいミトコンドリアDNAが北海道と九州という、
違ったルートから侵入したため変化したためだと解釈できます。

     *南方から舟で来たという説もありますが、
      Gm遺伝子やY染色体が台湾と沖縄で全く異なっており、
      この説には疑問を持っています。
      ただ台湾は沖縄より大陸との人種的交流が多かったと考えられますので、
      そのため異なったのかもしれません。

ヨーロッパの白色人種(コーカソイド)とアジアの黄色人種(モンゴロイド)に違いが出来たのは、
共通のGm遺伝子の2つの成分(ag、axg)に突然変異(塩基置換)によってそれぞれ違った成分、
すなわちヨーロッパでは(fb¹b³)が、アジアでは(ab³st、afb¹b³)が
加わった為、肌の色や体格に違いが生まれたと考えられます。

その後大陸で男の遺伝子Y染色体に突然変異が起き、
Y染色体O系統が生まれます。
これは日本では弥生系の遺伝子と言われ、
縄文系のD系統より戦闘的で体格に優れていることから、
大陸ではD系統が絶滅させられて消滅してしまいます。

その頃には日本は大陸から切り離されており、
O系統である弥生人は海を渡って日本列島に侵入します。
現在のD系統の比率は北部九州から遠いほど多く残っており、
弥生人は北部九州から入ってきたことをよく表しています。

縄文時代は弥生時代に比べてはるかに長かったにもかかわらず、
遺跡から争った跡がないことから、
縄文人すなわちD系統は非常に温和な人達だったと言えます。

その後日本列島で争いが多発するようになることから、
渡来人である弥生系のO系統が日本に混乱をもたらしたと言えるでしょう。

以上が日本人の生い立ちです。

これまでの流れからD系統の縄文系がO系統の弥生系に取って代られ、
大陸のように日本もD系統が消滅する運命にあるのかも知れません。
そうなったとき本来の平和なやさしい日本が消滅する時なのです。

蛇足かも知れませんが、
日本人のルーツを考えるときに3つの遺伝情報、
すなわちGm遺伝子、Y染色体、ミトコンドリアDNAの中の1つだけで論じている人がいますが、
3つの遺伝情報を総合的に検討しなければいけません。
このような記事を見るとき3つの遺伝情報で論じられているかを判断の基準としてください。
総合的に考えると南方起源説は否定されるはずです。

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