どうすれば世の中から核兵器の脅威を無くすことが出来るか?
2016/05/06
アインシュタイン博士や湯川秀樹博士は自分たちの研究成果が、
思いもよらなかった核兵器の開発につながり、
大勢の罪の無い人たちを殺してしまったことに心を痛められ、
世界に向けて核廃絶を訴える運動に参加されたことは有名な話です。
しかし現実には廃絶どころかますます拡散し、
今や核抑止力と言う非常に危ないバランスの下に、
かろうじて平和が保たれている状態になっています。
いくら口で正論を吐いて理屈で説得しても、
結局は人も国も利害で動くものだと証明しているようです。
出来てしまったものを無くすためには、
(1)持つこと自体が不利と思われるような状況を作る。
(2)強力な組織を作り、力で核の廃絶を命じる。
のどちらかしかないように思われます。
では(2)の強い組織はどうしたら作れるでしょうか。
戦勝国は第二次世界大戦後に国連を作り、
この国連に力を持たせて二度と戦争のおこらない世界を作ろうとしました。
しかし常任理事国の中で対立が起こり、
国連は何一つ紛争を解決できない組織になってしまいました。
ではこれからどうしたら良いか、
私はもう一度国連に代わる強力な国際警察機関を作るしかないと思っています。
この警察以外いかなる国も核を持つことを禁じ、
取り締まるしかないと考えています。
この国際警察機関はどこがどのように作ればいいのでしょうか。
私はG7のように先進国が集まり参加する国と人数を決め、
先進国からすべての核と最新鋭の武器を集め、一括管理するしかないと考えています。
どの国も決して逆らえないような強力な権限と武力を持たせるのです。
勿論アメリカといえども逆らうことは出来ません。
もし紛争を起こそうという国があれば力で押さえつけるしかないでしょう。
現実には真っ先にアメリカが反対しそうですが、
他の先進国が歩調を合わせればアメリカも言うことを聞かざるを得ないはずです。
世界は経済でつながっていますので、
アメリカも孤立して経済的に不利になることは避けるはずです。
私はこの組織は日本が率先して先進国に呼びかけるべきだと考えています。
日本の礼儀正しさや勤勉さは世界が認めるところです。
唯一の被爆国という側面も、紛争の火種である中東諸国から嫌われていないという側面も大きな要素です。
何より国民が戦争の痛みを一番よく知っていますし、日本人ほど平和を愛する国民は他に無いと思っているからです。
ヨーロッパの先進国は互いにけん制し合う関係にありますし、
アメリカは中東諸国から嫌われていますので、
日本が呼びかけるのが最も現実性があるような気がします。
これからの日本にはこのような役割を果たす国になってもらいたいと思っています。
無理無理
という声が聞こえそうです。
確かに困難な作業であることは確かです。
しかし世界中の大多数の人間が核のない平和な世界を望んでいることは確かです。
核そのものは無くせないかもしれませんが、
少なくとも核保有国が勝手に管理している現在より、
はるかに核の脅威が減少することは確かです。
私は世界的に世論が高まって大多数の国が同調すれば、
決して不可能なことではない気がしています。
北大西洋条約機構(NATO)をベースにすればいいという意見もあるかもしれませんが、
元々旧ソ連を意識して作られた組織ですので新たに作るほうが問題が少ない気がします。
皆さんはどう思われますか?
スポンサーリンク