トランプ大統領は天才か?
2017/03/06
アメリカ大統領という世界で最も影響力のある指導者の選挙で、
トランプ大統領の誕生を予測できたマスコミやプロの評論家は
ほとんどいません。
これはどうしてでしょうか。
私はこれまで秀才は天才を理解できないという自論を持っています。
マスコミやプロの評論家たちは秀才の集まりであることは間違いありません。
秀才は世の中の常識を人一倍会得した人たちと言えるでしょう。
これに対して天才はしばしば常識から外れた言論や行動をとるものです。
この典型が織田信長です。
今では天才中の天才という評価の信長ですが、
若い頃は常識外れの言動や行動によって、
周囲の人たちから『うつけ』と噂されていたのです。
『うつけ』とは救いようのない愚か者というような意味ですが、
隣国の斎藤道三や信長に志願して家来になった秀吉など、
ごく一部の人を除いて周囲の大多数の常識人には、
信長の天才は見抜けなかったのです。
トランプ大統領もこれまで常識外れの言動を繰り返してきました。
人一倍常識を身に付けたマスコミ関係者やプロの評論家たちには、
秀才であるがゆえにトランプ氏の天才性を見抜けなかった可能性があります。
トランプ氏の大統領就任直後の安倍首相との会談を見ていますと、
とても『うつけ』の態度とは思えません。
これまでの乱暴な言動や行動は影を潜め、
日米関係の重要性を短期間で習得した結果の行動に見えたのは私だけではないはずです。
アメリカにとって世界で最も信頼できる国はイギリスだけではありません。
我が国日本も同盟国として強い信頼を共有しているのです。
就任前にあれほど日本を攻撃していたトランプ氏が、
就任直後までの短期間でほとんど自論を転換させたのは見事というしかありません。
常識を多く身に付けた秀才ほど自論に固執するものなのです。
このこと一つとってもトランプ大統領は秀才ではなく、
天才型の人物と言えるでしょう。
メディアの論調でよくあるのが、
トランプ氏は言うことが変わるから本心が見えないということです。
天才の特徴に本心がしばしば変わるということがあります。
これは良いと思った時は瞬時に脳を切り替える柔軟性があるということで、
信長にも見られたため側近は非常に気を使っていたことが伺えます。
私は別の意味で安倍総理も天才型の人間と見ています。
人に好かれ、人の能力を見抜き、
適材適所に人材を登用するこれまでの見事な政権の運営を見ていますと、
天才的な能力を感じてしまいます。
道三や秀吉が信長を天才と見抜いたのは、
道三や秀吉も天才だったからに他なりません。
天才は天才にしか見抜けないという私の自論は、
トランプ大統領と安倍総理との間でも成り立っているような気がします。
私は天才ではありません(秀才でもありませんが)ので、
トランプ氏が本当に天才かどうかまだわかりません。
しかし安倍総理とトランプ大統領両者の前向きな姿勢を見ていますと、
お互いが天才を見抜き合っているような気がしてならないのです。
今後の日米関係の進展がこの答えを教えてくれるでしょう。
私はそういう目で今後を見ていきたいと考えています。
皆さんはどのように思われたでしょうか?
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