日米は一心同体:アメリカは日本を見捨てることができなくなった
2024/02/21
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世の中には、
日米同盟があっても、
有事の際に必ずしもアメリカは日本を守るとは限らない。
と思っている人は多いかもしれません。
これは前トランプ大統領のアメリカンファーストのスローガンから、
アメリカが不利益と判断すれば、
日本を見捨てることは十分あり得るという考えからきています。
たしかに数年前までは私もそう思っていました。
自国を犠牲にしてまで他国を守るはずはないからです。
しかし今は状況が変わったと見ています。
世の中は超ハイテクの時代で、
コンピュータ抜きの世界は考えられません。
コンピュータはソフトとハードで成り立っています。
ソフトのないハードだけのコンピュータは、
単なる金属の塊にすぎません。
逆にハードあってのソフトであることは言うまでもありません。
ソフトとハードがあって初めてコンピュータは機能するのです。
現在このソフトを支配しているのがアメリカです。
一方のハードはどうでしょうか、
ハードは半導体で作られています。
現在半導体は一国で作られているのではなく、
アメリカ、日本、台湾、韓国、中国、オランダなど、
多くの国がかかわっています。
この中には独裁国家である中国が入っているのです。
最近米中対立が起こっています。
中国は台湾進攻をもくろんでいます。
台湾有事が起こった場合、
台湾と中国から半導体の供給が無くなる可能性があるのです。
そこでアメリカは半導体の製造拠点を、
より安全な日本に移すことにしました。
それがTSMCの熊本誘致と北海道のラピダスの立ち上げです。
すなわち、
ソフトはアメリカでハードは日本という2局集中の体制の構築です。
これが完成しますと、
アメリカは日本を見捨てることは出来なくなるはずだというのが、
この記事の結論です。
世の中はコンピュータ抜きには考えられません。
アメリカと日本はコンピュータで一心同体になったということです。
これは単なる2国間の同盟関係ではない、
切り離すことのできない正に日米が同体になったことを意味しています。
このことから、
アメリカは日本の必要性が以前よりはるかに増したことになり、
日本を見捨てることはできなくなったということです。
*個人的にはこの状況は日本にとって望ましいことだと考えています。
なぜなら中国もこの事態を十分わかっているはずで、
アメリカと一心同体になった日本は攻撃できないからです。
日本の抑止力にも大きな効果をもたらすと考えています。
このような関係を米国への従属関係が強まっただけだと思う人もいるかも知れません。
しかし私は米国から見ても日本は必要不可欠な国という意味で、
従属関係というより一心同体という表現の方が近いと考えています。
*アメリカのGDPは日本の約6倍です。
すなわち今なお両者の国力に圧倒的な差があるのです。
日本はソフトはアメリカでハードは日本という構造は喜んで受け入れるべきで、
もし日本がソフトの領域を犯そうとすると決してアメリカは許さないはずです。
アメリカは非常に怖い国であることは歴史が証明しています。
これからもアメリカと良好な関係を保つことが、
日本にとっての最良の道だと言えるのです。
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