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視野が広がるほど不幸な人が増える

      2018/02/05

現在の世の中はグロ-バル化が進行しています。
その結果何が起こったのか考えてみましょう。

昭和の中頃まで買い物は個人商店が中心でした。
ところがダイエーのような大型ショッピング店が出現し、
個人商店は次々に閉店に追い込まれたのです。
これによって地域の結びつきまで失われてしまいました。

さらに国際的なグローバル化が進み、
外資と競う経済構造になり、
強いものが生き残り、
結果として大きな格差社会を引き起こしたのです。

ほんの一握りの金持ちと、
大多数の貧困層の人たち。
アメリカでは日本以上に大問題になっています。

結局グローバル化は、
経済的に不幸な人を大量に生み出したと言うことです。

次に個人の問題を考えてみましょう。
世間では視野の広い人は尊敬されます。
国際的に活躍されている人は、
一般の人より視野が広いと言うことができるでしょう。

しかし視野の広さが幸福に結びつくかと言えば、
逆の相関があるように私には思われます。

子供の頃を思い出してください。
幼児期は自分と家族、
及びわずかな遊び仲間が自分の世界のすべてでした。
何の心配もなく遊んで食べて寝る。
それが日々の日課だったでしょう。

しかしやがて小学生になって、
様々な校則を守る義務が生じ。
勉強や宿題という課題が背負わされるようになったのです。

小、中、高校さらに大学、社会人と、
視野の広がりとともに、
負うべき負担や義務が増え、
他人との競争も激化して、
それに伴う悩みも大幅に増えたはずです。

私はテレビで見るアマゾンの原住民の生活と、
先進国の競争社会の中で暮らす住民を比較した時、
社会が高度化し複雑化するほど、
人々は多くの不幸を抱え込むとしか思えないのです。

では私たちはどのように生きればよいのでしょうか。

参考になるのが座禅の修行です。

座禅は一切心を外部の世界から切り離し、
言い換えれば視野を自己のみに留め、
究極まで狭めて外部からの情報を遮断するのです。

日々の生活で生まれた一切の煩悩を消すということは、
意識的に自分以外の世界を意識から消し去ることです。
簡単なようでこれが実に難しい。

しかしこの感覚が身についてくると、
まるで幼児期に戻ったかのように、
全身で今この瞬間を生きることができるようになるのです。

仏教で言う、

  今、ここ

の教えの習得です。

現在の複雑な世の中を幸福に生きるには、
自分の中に、
他人から決して乱されないだけのしっかりした心の世界を作ること。

修行はお坊さんだけの専売特許ではないはずです。

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