神武天皇が実在したかどうかは神武東征が史実かどうかで判断できる
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神武天皇について歴史学会では未だに架空説をとっているようです。
この理由として寿命が異常に長い(記紀では127歳と記録)ことや、
明確な考古学的証拠が出ていないことが挙げられています。
まず寿命についてですが、
寿命が異常に長いのは神武天皇だけではありません。
12代天皇の仁徳天皇(記紀では143歳と記録)まで、
実に100歳以上の天皇が12名もおられるのです。
これをもって神武天皇は架空だとするのは、
余りにも短絡すぎるのではないでしょうか?
恐らく当時使われていた、
収穫期をベースとした春秋歴(2倍歴)が使われていた可能性があるのです。
また考古学的証拠が出ていないと言われますが、
現在実在扱いになっている卑弥呼には、
明確な考古学的証拠が出ているのでしょうか?
恐らくそうではないかと言う、
実在を前提とした願望のあいまいな証拠ばかりで、
明確な証拠とは言えないものばかりです。
神武天皇は考古学的証拠が出ていないから架空。
卑弥呼は考古学的証拠が出ていなくても実在。
このダブルスタンダードの矛盾に、
神武天皇を架空とする歴史学者は何も感じないのでしょうか?
では神武天皇は本当に架空の人物だったのでしょうか?
これは神武東征が史実だったかどうかで検証できます。
神武東征とは日向のイワレビコノミコトが東征され、
畿内の橿原の宮で初代神武天皇として即位されるまでの物語ですが、
日向から畿内までおびただしい伝承が残されているのです。
ではここで卑弥呼を実在とする歴史学者に質問します。
1.卑弥呼の伝承はどこに残されていますか?
2.卑弥呼はどこに祀られていますか?
私がどのような歴史書を読んでも一つも見当たりませんでした。
神武東征の考古学的な証拠が無いと言われますが、
最近の研究で畿内の当時の地形が、
記紀の記述と一致したことが分かったのです。
ごく最近まで、
神武東征の記述が畿内の地形と大きく異なっていることが、
神武東征架空説の一つでしたが、
弥生時代は縄文海進の影響が残っており、
当時の大阪はほとんど海中にあったことがわかり、
現在の地形とは大きく異なっていたことが分かったのです。
記紀の記述はこの地形と完全に整合性があり、
実際に起こった出来事である可能性が高いということが分かったのです。
そもそも神武東征という作り話を作る必要があったのでしょうか?
それも限定された地域ではなく、
九州から畿内までの広域に渡るつじつまの合う作り話が可能でしょうか?
そう考えると神武東征は史実と考えるのが妥当ですし、
そうであるなら、
神武天皇も実在していた可能性が高いと言えるのではないでしょうか?
神武天皇架空説を唱えている歴史学者には、
是非明確な根拠で反論していただきたいと思います。
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