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どうして旅客機は安全なのか

      2016/04/27

現在は旅客機が輸送機関の中で最も安全な乗り物だと言われています。
実際事故の統計をとっても一人当たりの死亡確率は群を抜いて小さい事が分かっています。
ここではなぜそれほどの安全性が保たれているのかをシステムの方から簡単に説明いたします。

まず雲の上を飛んでいる旅客機がどうして正確に目的地まで到達できるのかということから始めましょう。

答えは空に電波の道が作られているからです。
電波は直接目には見えませんが、
機上の機械を通してみるとコースからのずれをはっきり見ることが出来るのです。
この道は着陸するための滑走路まで伸びていて、
今や自動操縦や自動着陸まで行えるようになっています。

地上からは航空管制が行われていて、レーダーによって常に監視され、
衝突が起きないように航空機どおしが一定の間隔を維持されるように調整されています。
大勢の管制官たちが空の安全のためにサポートしているのです。

特に乗客が心配するのは機体の故障とパイロットの操縦ミスでしょう。

まず機体の故障対策としてとられている方法です。
旅客機には常時コンピュータによって装置が正常に働いているかどうかの診断が行われていて、
故障と判断されると自動的に直ちに正常な装置に切り替わるようになっています。
特に安全に直接かかわる装置には2重、3重の装置が設置されていて、
すべての装置が故障する確率が極めて小さくなるように設計されているのです。
飛行中に得られた速度や高度の情報と一緒に機上装置の状態も常時地上に送られていて、
故障時には地上側でも直ちに対応できる体制が整っています。

次にパイロットの操縦ミスに対する対策です。
パイロットの操縦状況はすべてコンピューターが把握していて、
間違ったと判断した時には警報を発し必要ならコンピュータが自動的に修正するようになっています。
パイロットの犯すミスより機上装置の故障の方がはるかに小さくなるように設計されているため、
パイロットと機上装置が異なった判断をした時には機上装置の方が優先されるようになっているのです。

これ以外にも航空機どおしの衝突を避けるため衝突の可能性をコンピュータが計算し、
直ちにパイロットに知らせる衝突防止装置(TCAS)や、
高度が下がりすぎて山などに衝突しそうだとコンピュータが判断すると、
直ちにパイロットに知らせる対地接近警報装置(GPWS)なども付けられています。

航空機事故は一度起きると人為的な損失だけでなく経済的な損失も図り知れないほど大きいことですので、
上記に説明したように万全の体制が整えられているのです。

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