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ほとんどの人が知らない航空の世界

   

あなたは飛行機に乗ったとき不思議に思ったことはありませんか。
雲の上を飛んでいて地上が見えてないのに、よく目的地にまで正確に飛べるものだということを。

実は空には目に見えない道(航空路)が作られているのです。
いわゆる電波の道です。
その道を作る装置をボルデメ(VOR/DME)と言います。
地上にこの装置が配置してあり、航空機は電波を追っていくとこの装置の上空を通りますので一筆書きのように目的地まで誘導されるのです。

目的地の上空まで来ると今度は着陸までの道が作られています。
着陸の道を作る装置を計器着陸装置(ILS)と言います。
この電波を追っていくと正確に滑走路に誘導されます。

もしこの世の中に航空機が1機だけならこれで十分でしょう。
しかし実際には多くの航空機が飛んでいて同じ空港に着陸しようとする航空機もあります。
勝手に飛んでいたのでは衝突してしまいますよね。

そこで行われるのが航空管制です。
管制塔には管制官がいて常時空を監視しています。
この時使われるのがレーダーです。

レーダーには2種類あって、
空港周辺を監視する空港監視レーダー(ASR)と、
航空路を監視する航空路監視レーダー(ARSR)で、
それぞれ別の管制官が対応しています。

以上が基本的な地上側の体制ですが、
現在ではGPSも飛行位置の把握等に利用されています。

一方航空機側にもさまざまな安全のための電子装置が装備されています。
飛行中の様々なデーター例えば速度や高度などの他、
装置が正常に働いているかの自己診断をしており、
異常が検知されれば直ちに別の装置に切り替えます。
重要な装置は複数設置されており、
自動的に切り替えることによって極力事故の発生を防いでいるのです。

またこれらのデーターは常時地上に送られています。

地上側では飛行機の機体の状況が把握されており、
故障を起こした飛行機に対し直ちに対処できる体制が整っているのです。

以上のように簡単に航空の世界を紹介しましたが、
この他にも航空機どおしの衝突を防止するための装置(TCAS)や、
高度が下がりすぎて地上に衝突しそうな時に知らせる装置(GPWS)など、さまざまな安全のための装置が装備されているのです。

航空事故は一瞬に大勢の乗客を失うこともある悲惨な事故ですから、
安全のために世界中の科学者たちが知恵を絞って作り上げた技術の結晶なのです。

いかがでしたか?
少しは飛行機に乗る時の安心感につながりましたか。
でもやっぱり怖いですよね。
なにせ10000m上空を飛んでいるのですから。

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