仕事に対する西欧人と日本人の考え方の違い
日本には窓際族という言葉があります。
これは会社にとって役に立たなくなった人という意味ですが、
日本のサラリーマンにとってこれほど屈辱的な立場はないようです。
会社によっては自らの退社を促すためにわざと仕事を与えない所もあるようです。
日本人は仕事を与えられないことに非常な苦痛を感じるようですが、
西洋人には全く理解できない感情らしいのです。
仕事をせずにお金がもらえるならこんな良いことは無いのではないか。
何が屈辱なんだ?
と考えるのが普通の西洋人の感情だそうです。
それは仕事に対する基本的な考え方の違いです。
日本人は働くことは美徳で、大人にとっての義務であり、
怠けることは恥ずかしいことだと考えているようです。
日本人は昔から支配者によって教育されてきたからではないかという人もいますが、
支配者が働かそうとするのは西洋も同じで日本に限ったことではないはずです。
日本人は基本的にまじめで、働くことが本能なのかも知れませんね。
西欧人には労働を美徳と言う感覚はないようで、
働くのは働く必要があるから働くのであって、
生活ができるのであれば無理に働く必要はないではないか。
という極めて合理的な考えを持っているようです。
ここではどちらが良いとか悪いとか言っているわけではありません。
日本人が西洋的な考えをしてもちっとも構わないはずで、
働けないことに罪悪感を持ったり、
逆に体を壊してまで働くのは明らかに間違っていると思います。
最近よく聞くようになったのが、ベーシックインカムという概念です。
これはすべての国民に生きるのに必要な最低限度の生活費を提供し、
それ以上必要な人だけ働いてください、というシステムです。、
これによって生活苦のため自殺したり餓死したりする人間はいなくなります。
これから人工知能をもったロボットが人間に代わって働くようになるため、
人間の仕事が無くなり、無収入の人が増えることを想定した概念です。
時代は確実にそのような方向に進んでおり、
格差の拡大や貧困による悲劇を防止するためにも必要な措置なのかも知れません。
そうなった時、重要になるのが余暇の過ごし方です。
日本人は特に働く以外趣味が無いという人が多く、
西洋人のように何か月も有休をとって旅行するというような習慣がないため、
かなり意識の切り替えが必要になるでしょうね。
私たちは何のために生まれて来たかと考えたとき、
働きずくめの人生ではあまりに味気ないですよね。
ベーシックインカムのような制度が実現すれば生活費はそれでまかない、
生活以外のレジャーのために働くというのが理想のような気がします。
ベーシックインカムが実現するにはある程度の経済の発展が基本ですので、
働ける人は働いて納税するというある程度の義務感は必要ではないでしょうか。
100年足らずの人生を悩み苦しみながらでは生きている意味がありません。
私はどうしたら楽しく生きれるかをいつも考えています。
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