戦後日本統治を行ったマッカーサーに対する評価
2020/06/07
マッカーサーについては、
肯定的な人と否定的な人に大きく分かれています。
否定的な人はプライドが高いとか嘘つきと言った、
マッカーサーの性格上の批判が中心です。
私は人の評価の一つに、
自分の間違いを素直に認めて謝罪できるかどうか、
という心の柔軟性を重視しています。
マッカーサーは戦後日本統治で日本人とふれあい、
日米大戦はアメリカの方が悪かったと素直に認め、
アメリカ議会で日本擁護の演説までやっています。
戦後すぐに昭和天皇とマッカーサーの会談が行われました。
この会談で天皇陛下と日本国民との関係は、
単なる独裁者と奴隷的な国民の関係ではない事を知り、
日本の天皇制に対するそれまでのマッカーサーの誤解が解けたのです。
マッカーサーはその後、
天皇との約束であった国民を飢えさせないために、
おびただしい食料をアメリカから輸送したのです。
これによって日本国民は飢えから救われました。
私は日本における都市空爆や原爆投下に対する、
アメリカ軍の最高責任者であったマッカーサーを、
すべて許すつもりはありません。
*マッカーサーは原爆投下は知らなかったようです。
しかしマッカーサーは戦後アメリカの間違いを認め、
日本人に対して謝罪して昭和天皇との約束を守ったのです。
恐らく日本国民に対する罪滅ぼしの気持ちがあったのだと思われます。
マッカーサーの日本に対する一連の謝罪の中に、
日本人は人間ではないという教育を受け、
日本人を残忍で野蛮な民族だと思っていたと述べています。
昭和天皇との会談を通して日本人の本質を知って心から反省し、
自分の犯した罪を償ったのだということではないでしょうか。
今の時点でむしろ私が許せないのは、
このようなマッカーサーの謝罪をアメリカの一部の世論は認めず、
アメリカを正当化するために、
マッカーサーをむしろ異常な人物として排除した人たちのことです。
日本もアメリカの世論に配慮し、
国内でマッカーサーの謝罪を一切報じなかったのは、
一国民として如何にも情けないアメリカ従属の姿勢だと思われます。
日本の誇りある武士道の精神は何処に行ったのでしょうか。
ここで私はアメリカの一部の世論をことさら非難する積もりはありません。
もし相手がソ連(現ロシア)だったら、
間違いなく日本は独立国として存在しなかったはずです。
その後日本はアメリカの援助でおびただしい経済発展を遂げました。
この陰にはマッカーサーの力が大きかったはずです。
日本人はこのマッカーサーの功績は素直に評価すべきだと考えています。
歴史は感情を抜きにしてありのままを正確に残す。
この姿勢が無い限り、
歴史の過ちは繰り返されるのかもしれませんね。
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