なぜ株も金も最高値を更新し続けているのか？
2024/04/04
〈情報メディア発信局へようこそ〉
私が以前記事で書いたように、
基本的には株も金も貨幣とは逆相関の関係があるため、
貨幣の増加による貨幣価値の下落により、
相対的に株や金の価格上昇が続いているということになりますが、
特にこの数年の異常な価格上昇は、
米中対立によるアメリカの経済制裁と中国の不動産バブルの崩壊が大きく関係していると考えられます。
世界中の投資家たちは中国への投資を控えているだけでなく、
中国の富裕層も中国の将来に見切りをつけて、
中国以外特にアメリカ株や日本株その他、金やビットコインに資金を移していると考えられます。
中国人の富裕層はアメリカ株の投資は制裁の対象になりかねませんので金や日本株へ、
中国以外の世界の投資家たちは中国から日本やアセアン諸国へ投資を移していると思われるのです。
中国では若者の間で金投資ブームが起こっています。
少し前までは不動産投資ブームでした。
大手不動産の相次ぐ破綻によってそのブームは終焉し、
その資金が主に金などに向かっているという構図です。
大きく言いますと、
大量の中国マネーが中国から逃げ出し、
他国の株や不動産および金に流れ込んでいるということです。
日本や韓国の経済が決して良くないのにもかかわらず、
都心の高層マンションの価格が異常に上昇しているのも、
中国の富裕層が中国から不動産投資の軸足を日本や韓国に移していることにほかなりません。
そもそも中国にはなぜこれほど富裕層が多いのでしょうか。
それは賄賂が横行しているからです。
彼らの支配層は賄賂でつながっています。
せっせと蓄財をして貯まった資金を中国以外で運用しているということなのです。
このような中国経済の実態を世界の投資家たちはよく知っていますので、
資金をこれまで投資してきた中国から他の国に移しているというのが現状です。
おそらくこの流れは簡単に収まりそうもありませんので、
金や中国以外の株は当分最高値を更新し続けるでしょう。
＊世の中には金も株も上がりすぎのバブルだから近いうちに暴落するはずだと言っている経済の専門家がいますが、
私は本文のように中国からの資金の流出という大きな経済の流れの中で起こっていることなので、
多少の調整はあってもここ１～２年の間に暴落は起こらないと考えています。
資金の流れは経済理論では説明できませんので、
経済理論に頼る経済の専門家はかえって状況を見誤るということではないでしょうか。
＊物件を買うとき一般的に日本人は慎重な人が多いのですが、
中国人はそうではないようです。
日本に来て爆買いしていた映像を見たとき、
あまり値段を気にせず欲しい物は躊躇なく買うという気質を持っているようです。
もしそうだとしますと、
中国で金投資ブームが起きているために、
金価格はこの先際限なく高騰する可能性を感じます。
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