理想の共産国が誕生しないのはなぜか?日本共産党はなぜ支持されないのか?
2024/05/12
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共産主義の理想は一言で言えば、
皆で生産して平等に分けるということになります。
*共産主義:財産を社会全体で共有し、差別や格差のない社会を実現すること。
これを実現するには、
国民すべてが相当高い民度を持ち、
全員が共産主義の理想を常に持ち続ける必要があります。
このようなことが果たして可能でしょうか?
残念ながら可能性は限りなくゼロと言わざるをえません。
人間の本能に欲(他人との比較と競争)があります。
皆平等というのは欲を捨てなければ実現しないのです。
「なぜ俺のような優秀な人間があいつのような劣った人間と同じ扱いを受けるのか」
という不満を持つ人間は必ず出てきます。
そうするとみな平等の共産主義は一瞬に崩壊するでしょう。
ソ連(ロシア)や中国が失敗したのはこのためです。
結局独裁によって力づくで不満を抑え込むしか方法がなくなったのです。
かつて共産主義が支持されていたころ、
しっかりとした教育によって実現可能だという意見がありました。
これは人間の性善説をベースにしたもので、
現実は欲などの本能は教育で抑えることはできないのです。
頑張る人も怠ける人も同じ評価になるなら、
人は誰も頑張らなくなるのです。
その結果
生産力が落ちて皆が貧乏になり、
不満が蔓延するのです。
ソ連崩壊は起こるべくして起こった典型的な事例です。
日本人は信号を良く守りますし、
落し物は高い確率で本人の元に戻ってきます。
恐らく世界でも最も高い民度を持つ国民と言えるはずです。
しかしその日本人でも理想の共産国になるのは難しいでしょう。
国民はそのことがよくわかっているので、
日本共産党が支持されないのではないでしょうか。
*個人的には日本共産党はまじめな党だと評価しています。
ただ本文のように基本理念が支持できないのです。
もう一つ、
平等であるはずなのに、
なぜ最高権力者の不破哲三さんは豪邸に住んで贅沢な生活をしているのでしょうか?
指導層は別だというなら中国の共産党員と同じではないでしょうか?
日本共産党を批判する人の多くが持っている疑問です。
*競争社会である資本主義がいいかと言えばそうは言えません。
競争や格差が行き過ぎて様々な弊害が生じているからです。
理想の社会の実現は人類の永遠のテーマなのです。
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