健康に良い食材。うそ?ほんと?
2016/03/05
健康に良いとされる食材の中には、ほとんどの専門家に支持されている食材と、専門家によって意見が分かれる食材があります。
前者には、キノコ類、海藻、発酵食品
後者には 肉類、乳製品
があります。
これらについてなぜ健康に良いと言われているのか、どんな意見の相違があるのかを見ていくことにします。
1.キノコ類
キノコは低カロリーでビタミンやミネラルが豊富なことは知られていますが、ここで取げたいのはウイルスに対する抵抗力の強さです。
これはキノコの生息環境が関係しています。
一般にキノコは日陰のじめじめとした高温多湿の地で生育します。
そのような場所は雑菌やウイルスが繁殖しやすく、通常な植物には生育できません。
キノコはこのような病原菌を受け付けない成分を体内に持っているからこそ生育できるのです。
人体でもこの効果は期待でき、積極的に食べることによってウイルスに負けない病気に強い体を作ることが期待できます。
2.海藻
海藻は食物繊維やミネラルが多く、体内から不必要な塩分を排出する効果や抗酸化作用などがあります。
その理由を考えてみましょう。
塩分は人体にとって必要なものですが、過剰な摂取は高血圧などの成人病の原因に
なります。
海藻は塩分の多い海水の中で育ちますので自ら塩分を薄める成分を持っているのです。
この効果が人体でも発揮され、体内から余分な塩分を排出する効果が期待できるのです。
一方抗酸化作用とは活性酸素の害を防ぐ作用のことです。
活性酸素は日光に含まれる紫外線によって発生します。
活性酸素は細胞を攻撃し、老化を促進したり死滅させたりします。
海は日光を遮るものが無く、一日中強い紫外線にさらされています。
海藻はこのような環境で育ちますので、紫外線による活性酸素を防ぐ抗酸化作用のある成分を多く持っているのです。
この作用は人体でも発揮され、細胞の老化を防ぎ、しわやシミの原因となる活性酸素の害を防いでくれます。
3.発酵食品
私たちが健康でいられるのは、数えきれないほどの微生物のおかげでだと言われています。
微生物には体に良いものと悪いものがあります。
発酵食品の中にはよい微生物が数多く存在しているのです。
その代表が乳酸菌です。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいて、乳酸菌のような善玉菌が増えると日和見菌も善玉菌となって腸内環境を整えます。
腸は免疫の約6割を担っていることが分かっており、健康は腸からと言われる理由になっています。
特に食物性乳酸菌は動物性乳酸菌より腸まで届き易いといわれており、
食物性乳酸菌を含む発酵食品の代表である味噌や納豆は積極的に摂りたい食材です。
日本人が世界一長生きなのは味噌汁などの発酵食品を多く摂っているからではないかと言われています。
4.肉類
肉は専門家によって評価が分かれています。
積極的に摂ることを推めている学者もいれば極力さけるべきだと主張している学者もいます。
肉には牛肉、豚肉、鶏肉があります。
問題となるのはその脂です。
牛肉の脂は飽和脂肪酸が多く、人体の中では固まる性質を持っています。
これが血液をどろどろにし、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となります。
なるべく脂肪分の少ないものを選ぶべきです。
一方鶏肉は不飽和脂肪酸が多く、人体で固まらないばかりか動脈硬化を防ぐ働きがあると言われています。ただし皮の部分は飽和脂肪酸が多いので避けるべきです。
豚肉は両者の中間ですが、ビタミンが豊富ですので、しゃぶしゃぶのように脂を落として積極的に摂ることをお勧めします。
肉類に関しては何より食べすぎないことが大切です、
肉の過剰摂取はたばこ以上にがんリスクを高めると言われているからです。
特に日本人は古来より肉を食べる習慣があまりなく、西欧人に比べて悪影響を受けやすいと言われています。
5.乳製品
乳製品も専門家で評価が分かれています。
テレビでは便秘解消のために盛んにヨーグルトが取り上げられていますが、
海外では乳がんや前立腺がんの危険性が指摘されているからです。
これは乳牛を飼育するときに使われるホルモン剤の影響ではないかと言われています。
乳製品にはホルモン剤が残っていて、体内に入るとホルモンのバランスが崩れ、
女性は乳がんに、男性は前立腺がんになりやすくなると言われています。
便秘解消のためなら食物繊維の豊富な野菜や海藻を摂ればいいですし、
乳酸菌の効果を言うのであれば、より腸に届き易い食物性乳酸菌を含む、
味噌や納豆を摂るべきはないでしょうか。
テレビで盛んに便秘解消にヨーグルトが良い。
と言っているのは食品業界の意向が反映されているようです。
乳がんや前立腺がんの危険性を考えると私はお勧めできません。
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