先の大戦で日本に戦争を回避する選択肢があったのか?
2016/05/03
太平洋戦争で多くの人命が失われました。
二度とこんな悲惨な戦争はやってはいけない。
誰もがそう思っているはずです。
しかし、なぜ戦争をしたのか。
ということについては大きく意見が分かれます。
あれは日本の侵略戦争だ。
という人もいれば、
いやあれは自衛のための戦争だった。
という人もいます。
私は、いいとか悪いとかの問題ではなく、
当時はこのような戦争の時代だったと思っています。
西洋諸国はアジアやアフリカを植民地にしていました。
多くの現地人が白人の支配のもと重労働を課せられ、
徹底的に搾取されていたのです。
このような状況を現代の倫理観や価値観で言うなら、
決して許されることではないでしょう。
しかし、当時はそのような時代だったのです。
今とは全く異なった倫理観や価値観を持っていたのです。
侵略の概念もそうです。
今の倫理観や価値観からすると決して許されることではありません。
しかし、当時は今とは全く違った倫理観や価値観で行動していたのです。
コロンブスが新大陸を発見してから、
ヨーロッパ人が現地のインディアンを殺害して白人の国を作ったのです。
これは明らかな侵略ですが非難する人はほとんどいません。
むしろ、フロンティア精神と言って賞賛しているくらいです。
信長は美濃をはじめ、近隣諸国を破って全国統一を果たしました。
信長は日本の英雄です。
でも信長の行動は明らかに侵略です。
しかし信長を侵略者と非難する人がどれほどいますか?
信長によって多くの人が殺されているのです。
このように見ていきますと、
自分の都合や見方によって、侵略者にもなり、英雄にもなるのです。
立場が変わっても、時代が変わっても、
評価は変わるものです。
先の大戦もそのような時代の中で起こったことなのです。
私たちは誰が悪い、どこが悪いという非難はやめ、
このような悲惨な歴史を教訓として、
二度と戦争の起こらない世界にしなければいけません。
私は基本的に戦争は貧困から生まれると考えています。
戦争が悪いのではなく、貧困が悪いのです。
もしあなたと子供に食べる物が無く、横にたくさん食べ物を持っている人がいたとします。
あなたが必死で一つでもいいから恵んでくれとお願いしても無視されます。
あなたはそのままあきらめて子供を餓死させますか?
それとも悪いと思いながら子供のために盗みますか?
私は自分より子供を餓死させたくないので戦ってでも食べ物を奪いますよ。
これが戦争です。
目の前で家族を餓死させるくらいなら争ってでも食べ物を奪うと考えるのが普通の人間です。
盗みや争いは悪い、などきれいごとを言っていられる次元の話ではないからです。
私は当時の日本は戦争を避けられる状況ではなかったと考えています。
少なくとも日本から一方的に起こした戦争ではなかったことだけは確かです。
その辺の状況については皆さんが自分で調べ、考えてください。
きっと納得されるはずです。
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