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軍事力の強化は戦争をするためではない。

      2017/01/09

北朝鮮は世界中から非難を受けても核開発を止めません。
これは軍事力や経済力が世界を支配しており、
核を持った方が他国から攻め込まれにくいことを、
国の指導者がよく理解しているからです。

世界の厳しさを理解できていない日本の野党議員の一部は、
安倍政権が安保法制によって日本を戦争のできる国にしたと非難しています。
私は安倍政権をすべて支持しているわけではありませんが、
安保体制の強化は日本の安全に不可欠だという点においては、
全面的に同調しています。

どの国も戦争をやるために軍事力を持っているのではなく、
侵略を受けないための防衛の為なのです。
防衛の弱い国がどれほど悲惨な目にあったかは、
過去の歴史を見れば明らかです。

日本は幕末西欧諸国からの植民地化を免れました。
これは日本に刀という武器を持ち歩いている武士がいたためだと
言われています。
西欧人たちは刀に恐怖を抱き、
植民地にした後の日本国内の統治に自信が持てなかったのです。

これは武器がいかに抑止力になるかを如実に表しています。
侵略すると怖いと思わせることが最も効果的な抑止力になるのです。

軍事力を持ったからと言って必ずしも戦争するわけではないのです。

一部の野党が言う安保法案を戦争法案と呼ぶのは、
戦争のできる国にしてはいけないという意味でしょうが、
刀は人を殺すためにあるのだから、
刀を持ってはいけなかったといっているようなものなのです。

わが国で戦争をしたいと思っている人はほとんどいないはずです。
もちろん私も戦争だけは絶対にしてはいけないと思っています。
だからこそしっかりと防衛体制は整えておく必要があると言いたいのです。
アメリカとの連携を強化して防衛力を増し、
日本に手を出せば怖いと他国に思わせることが、
最も日本を安全にする方法ではないでしょうか。

このようなことを書くとどこの国が攻めてくるのか?
という意見がかならず出てきます。
しかし過去の歴史を見ますと、
戦争は経済的に追い詰められた時に起こることが多いのです。
経済的に追いつめられると人は倫理観や正常な判断力を失うものです。
このような事態は100%起こり得ないと誰が保証できるというのでしょうか。

可能性が極めて少なくても、
一旦侵略を受ければ国が消滅する可能性はないとは言えないのです。
自動車保険に例えると分かりやすいでしょう。
誰も自分が万が一も事故を起こすとは思っていません。
しかし保険をかけずに人身事故を起こしますと、
一生償わなければならないことにも成りかねないのです。

際限のない軍備拡張は望ましいことではありません。
しかし兵器は戦争を抑止する力になることも確かなのです。
それぞれの国が判断して国情に合った規模の軍備を持ち、
そのうえで外交努力によって近隣諸国との友好を模索し、
信頼関係を増すことによってお互いに軍備の縮小を図る。
というのが正しいあり方でしょう。

野党の一部は他国に行って戦争のできる法改正になったと言いますが、
まずは自衛隊を縛っている足かせを外すことが大切であり、
自由に活動出来るようにして自衛隊の能力を高めることが第一です。

自衛隊が海外に出かけて戦争をするかどうかは別問題なのです。
理不尽な海外派遣であればその時に反対すればよいことなのです。

蛇足ですが武士の刀は人を殺すためのものではなかったので、
切り合いが起こったのは幕末の動乱期などのほんの一時期で、
武士は生涯一度も刀を使わなかったのが普通だったのです。
現在の軍備も戦争を起こさせない戦争抑止のために持つのであって、
使わないのが原則なのです。

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