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国会論争のお粗末

   

日本人は常に相手の反応を伺い、
言葉を慎重に選ぶことが美徳のように思われています。
相手を傷つけないように配慮することは、
円満な人間関係を築くためには大切であることは間違いありません。
しかしこの配慮が度を過ぎますと、
会議などで何も決められなってしまいます。

私が現役のとき幾度となく会議がありましたが、
初めは誰も口火を切ろうとはしません。
お互いに相手の考えを推し量っているようにさえ思えます。
結局いつも口火を切る人や主に発言する人は決まっているのです。

日本人は議論が苦手だと言われます。
これは自分の意見が受け入れられないことに対する恐れが、
日本人は特に大きいからではないでしょうか。

しかしこのことについてここで書くつもりはありません。
ここではもっと影響の大きな国会論争についてです。

国会では世間の会議と逆のことが起こっています。
無理なこじつけで相手を論破しようとする。
どう言ったとかこう言ったとか、
本質から外れたまるで子供の喧嘩のような論争が繰り広げられています。

世間との両極端のこの状況をどう解釈すればいいのでしょうか。
政治家は立派な意見を持っているというより、
私の目にはただ口のうまいだけの、
自己主張の多い目立ちたがりが集まっているように見えます。

安保法制のような国を守るために重要な法案も、
政権を倒すことや他党を論破することだけに終始し、
汚いヤジを飛ばし、
これが国を代表する国会論争かと情けなくなります。

論争だけにとどまらず、
プラカードを掲げて議長席に押し寄せる。
女性議員を引き倒した議員も映像に映りました。
正に犯罪行為が平然と行われているのに、
議員特権というおかしな制度で問題にもなりません。

国会内は治外法権ということなのでしょうか?
議員が特権を認められているのは、
議員になるような人は品行方正で、
国民の模範である人たちだという前提があるからです。

実際は普通の国民よりはるかに道徳心の欠如した、
目立ちたがりのただ口のうまいだけの集団に過ぎないと言うことは、
おそまつな国会中継が証明しているのではないでしょうか。

テレビの国会中継を見たら子供はどう思うでしょうか。
学校で習っている道徳教育と真逆なことを見せれば、
子供に大人に対する不信感を持たせるだけでなく、
その後の人生に悪影響を及ぼすのではないかと心配になってしまいます。

こんなことなら国会中継はやめるべきです。

明治維新を実現させた西郷隆盛は生涯質素を貫きました。
国のために命を懸けていながら一切の私欲は持たなかったのです。
また大久保利通が暗殺されたとき、
多額の借金が残されていることが分かりました。
これは自分のために使った借金ではありません。
私財を投じ借金までして誕生したばかりの日本を作ろうとしたのです。

明治を作った人たちだけではありません。
特攻隊に代表されるように、
身を犠牲にして日本を守ってきた人たちのおかげで現在の日本があるのです。

命がけで日本を思う政治家は現在どれくらいいるのでしょうか。
おそまつな国会中継を見ていますと、
本当に日本のことを思って真剣に議論しているようには思えません。
ただ自分の保身のため家族の生活のためという、
単なるサラリーマンとちっとも変わらないように見えてしまいます。

高額な報酬と乗り放題の交通機関。
真面目に国会の議事に参加しなくても誰にもとがめられない。
議員は一度なったらやめられないはずです。
こんなことを国民は許しているのです。

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