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日本の行政の中心にいる人たちは真面目な小心者が多い

      2018/03/22

私は約35年間国家公務員として国の付属機関に所属し、
日本の行政の中心すなわち霞が関とは交流できる立場にありましたので、
日本を動かしている人はどのような人達かを観察していました。

テレビドラマなどでは、
いわゆるキャリア官僚と言われる上層部の人は、
プライドが高く大胆な人物のように描かれていることが多いため、
多くの人はそのような印象を持っているのではないかと思いますが、
私の目からは全く逆の人たちだと感じたのです。

現役のときしばしば私が耳にしたのは、
本当に能力があり自信のある人は公務員では満足できず、
公務員をやめて民間に移るか自分で起業するはずだ。
という言葉でした。

結局残る人は安全を第一に考える保守的な人間だと言うことです。

このことは業務にも反映されます。
前例を重視し、
前例のない新しいことはやりたがりません。
問題があって間違いなく変えた方がいいようなことも、
万が一の失敗を恐れて前例に従うのです。

それと決算一つにもあらゆる階層のハンコが必要となります。
責任はすべてで分担するということは、
個人一人が責任を負わないようにする小心者集団の知恵なのです。
結局自分の身は組織を守ることで守るということになるのです。

私も小心者で公務員の端くれでしたので、
このような仕組みを非難する立場にはありません。
しっかりした行政を進めるには、
しっかりした組織が必要なことも確かだからです。

決められたことを粛々とやる。
これが行政の基本になっている以上、
もっと自分の能力を発揮したいと思っているような自信のある人は、
不満を感じてやめていく事になるのです。

結果として真面目で保守的、
あえて言えば小心者が残るのです。
これはテレビドラマで描かれているキャリア官僚とは真逆です。

元々キャリア官僚になるような人は学生時代の成績が良く、
真面目でよく勉強した人が多いはずです。
勉強はなぜするのか。
勉強がもともと好きな人もいるかもしれませんが、
勉強を怠けて成績が落ちることに不安を感じる人の方が多いのではないでしょうか。

スポーツでも一流の人は負けることが不安だから練習をするのだ。
という言葉をよく聞くことがあります。
スポーツでも勉強でも優秀な人は、
真面目で小心な人ほど、
不安を解消するために努力する人が多いと言うことになります。

結果として、
公務員の上層部で活躍している人は、
基本的に真面目で小心者が多いと言うことになるのです。

  *今回起こった財務省における文書書き換え問題は、
   正に小心者の過剰反応心理が引き起こした事件だと私は見ています。
   国会答弁と公文書の違いを気にした財務省が、
   公文書を書き換えたというのが今回の事件の真相です。
   近畿財務局が作成した文書が余りにも細かく、
   佐川理財局長がフォローしきれず違った答弁をしたため、
   本省財務局がこのままではまずいと考え、
   答弁に合わせる形で文書の方を修正した。

キャリア官僚が傲慢で大胆なのはドラマの世界だけだという結論になるのです。


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