人間が幸せになれない理由
2021/02/14
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あなたは人間は動物とは違う特別な存在だと思っていませんか。
この考えが幸せになれない根本理由なのです。
そもそも人間は動物の一種に過ぎません。
これを否定できる人はいないはずです。
野生の動物は生きるためにどのような行動をしているのでしょうか。
敵から身を守る。
食料を手に入れる。
他に子孫を残すための行動がありますが、
基本的には安全と食の確保が生きるための必須条件です。
この二つが確保できればあとは寝ている。
すなわちたったこの二つが満たされれば満足しているのが動物なのです。
日本に住んでいる私たちは基本的に安全は保障されています。
贅沢さえしなければ生きるための食料は確保できるはずです。
常に身を守るために警戒しながら、
その日の食料を必死で探している野生動物から見ると、
なんとうらやましい境遇でありましょう。
そのような目で例えばニホンザルの一年を見てみてください。
木の実の豊富な時期はいいのですが、
冬になるとほとんど食料が手に入らなくなります。
寒さの中を食べ物を探して森の中をさまよいます。
食料が確保できず体力のないサルは飢えで死んでいくでしょう。
他の野生動物も住む場所にもよりますが、
おおむねこのような境遇のなかで必死で生きています。
人間は知能のおかげで文明を発達させてきました。
夏の暑さはクーラーでしのぎ、
冬の寒さは暖房器具でしのぐ。
冷蔵庫で食料を保管し、
食べたいときはいつでも調理できる。
現代人からしますと当たり前のことが、
改めて考えてみますと文明が如何に有り難いことかに気付かされます。
安全が確保され、
食が確保され、
あらゆる不便が文明によって解消されている。
この現在の文明を、
当たり前だと思わずに、
有り難いことだと感謝する。
この心が幸せをもたらすのです。
無いものを欲しがらず、
有るものを有り難がる。
仏教ではこれを、
『足るを知る』
という一言で表しています。
人間も動物に学び、
『安全で食料さえ確保できれば満足』
という心で生きれば、
ほとんどの人は幸せに生きれるはずです。
*悩みを抱えている人は何で自分だけがと思いがちです。
しかし四苦八苦という言葉があるように、
多くの悩みや苦しみを抱えて生きているのが人間の宿命なのです。
これをいかに乗り越えるか。
これが神が人間に与えた課題なのです。
少しずつでも克服できれば、
苦しみは自信と喜びに変わるはずです。
はじめから克服できないような事柄の場合は神仏に任せる。
この考えの一つが観音信仰です。
*いろいろな人を観察していますと、
一流大学を出て一流企業に就職した人ほど、
人間の価値観に縛られているような気がします。
人間としての成功者ですので、
名誉や地位や財産が絶対的なものと思いがちです。
幸福感はこのようなものでは得られないことをいずれ思い知るはずです。
最後に一言、
『私たちは人間に生まれて本当に運が良かったですね』
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