歴史も経済も間違いだらけ?
2023/05/06
情報メディア発信局へようこそ
歴史認識の間違いについては私の他の記事で発信してきましたので、
ここでは経済の間違いについて述べてみようと思います。
アベノミクスが始まったとき、
日本の多くの経済学者が異次元の金融緩和を続けると、
インフレを招き最悪ハイパーインフレを引き起こす可能性があると主張しました。
ところが実際にはハイパーインフレどころか、
2パーセントのインフレ目標すら達成できなかったのです。
これはアベノミクスに否定的だった学者の主張が間違っていたということです。
なぜ金融緩和がインフレを招かなかったのか?
この結果は貨幣の量とインフレは無関係だということを示しています。
インフレはどのようなときに起こるのか?
そもそも物の値段は需要と供給のバランスで決まるのであって、
買いたい人に対して物が不足するとインフレが起こります。
戦後日本で極度のインフレが起きましたが、
これは戦争によって国内の工場やインフラが破壊されて物が作れず、
需要と供給のバランスが崩れたために起こったのです。
現在の経済状況をこのような戦後の状況と比べる人がいますが、
まったく当てはまらないことはお判りいただけるはずです。
では金融緩和で市場に出た多くのお金はどこに行ったのでしょうか?
もしお金が企業の設備投資や個人の消費を増やしたなら、
当然景気回復や物価上昇につながっていたはずです。
そうならなかったのは、
お金の多くが企業の内部留保や個人の貯蓄を増やしただけだったということです。
欧米諸国は基本的に所得が増えると消費を増やす傾向にあります。
その場合は金融緩和はインフレにつながることになりますが、
日本人のように所得が増えても貯蓄に回せば、
需要と供給に変化がなくインフレとつながらないことになります。
すなわち貨幣の量は消費を増やしてはじめてインフレにつながるのです。
また、日本がやがて破綻すると主張する人の中に、
過去にハイパーインフレを起こした国と比較する人がいます。
、
しかしハイパーインフレを起こした国の多くは生産能力のない国です。
すなわち需要に対して供給が極端に不足した国です。
現在の日本に当てはまるはずはありませんよね。
もともと日本人は貯蓄を好む国民性を持っていますので、
その意味ではインフレを起こしにくい国といえますが、
それに加えてメディアの報道が拍車をかけているような気がします。
すなわちいわゆる2000万円問題のように、
将来不安を煽るような報道がますます消費を抑えてしまうのです。
物が売れないので企業も設備投資を控えるということです。。
日本が経済発展しないのは危機を煽るマスコミの報道も大きく影響しているようです。
*現在の若干の物価上昇は需要と供給の関係から来たものではなく、
円安による輸入価格上昇によるものです。
最後に一言
日本の一部の財政破綻論者は、
予測が完全に外れているのが明白になったにもかかわらず、
十数年前と同じ主張を今でも繰り返していることは、
理系出身の私には全く理解できないことです。
さらにもう一言
東大法学部の財務官僚が全く経済音痴であることが最大の問題です。
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