なぜアメリカは円安を容認しているのか?
2024/08/09
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これまでアメリカは円安になるとかならず日本に是正を求めてきました。
これはアメリカの製造業が日本に負けて、
アメリカの対日赤字を拡大させてきたからです。
では今日の円安はなぜ容認されているのでしょうか。
それはアメリカが独占しているソフト産業のせいでは無いでしょうか。
円安すなわちドル高は、
アメリカの主要製品であるソフトウエアは輸出産業の中心です。
もしアメリカ以外に競争相手がいれば、
アメリカはその国に価格競争で負けるため、
ドル高は是正するはずです。
アメリカがドル高を続けているのは、
競争相手のいないほぼ独占状態だからだと考えられます。
すなわちいくら価格を上げても、
他国はアメリカからソフトを買わざるを得ないからです。
一方円安にすると、
日本の質のいい製品を安価で手に入れることが出来ます。
なんとアメリカは賢い国なのでしょう。
私の率直な感想です。
アメリカはこれまで好き勝手に世界を動かしてきました。
プラザ合意は正にこの典型的な政策です。
アメリカが西欧諸国に呼びかけて、
円安で高度成長をしていた日本を円高に誘導することで国際競争力を失わせ、
日本のいわゆる失われた30年をもたらしたのです。
アメリカはこのように力に任せて世界を意のままに動かしてきたのです。
私はこのことについてアメリカを非難するつもりはありません。
自国有利に国を動かす。
これは外交の基本であり、
違法でも何でもないからです。
ただアメリカが強い国だというだけのことなのです。
もしドル高円安がアメリカにとって不都合なら、
間違いなく修正に動いたはずです。
そうしないということは、
アメリカも現在のドル高円安状を容認しているということです。
私個人は、
基本的に円安は日本にとっては悪いことではないと思いますが、
経済専門家の間では賛否に分かれています。
*為替は金利差だけで決まるものではありません。
強い国の方の意向が反映される傾向にあります。
プラザ合意はこの典型的な事例です。
次の大統領選挙でもしトランプ政権が誕生するとどうなるのでしょうか?
日本経済は他の国以上にアメリカの政権の影響を受けることは確かです。
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