お金の仕組みについて多くの人が誤解していること
2025/07/25
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経済の討論の中で、
国が何かやろうとしたときに、
財源はどうするのかと言う話がよく出てきます。
もし財源は税金から賄われるとすると、
財源が不足したなら増税もしかたないよねという話になります。
しかしもし税金は財源ではないとすれば、
話は全く変わってきます。
税金とは政府が国民からお金を徴収することです。
では皆さんにお聞きします。
そもそも国民の持っているお金はどこから来たものですか?
そうです。
もともと政府が発行したものです。
最初に政府が発行したものが国民に渡ったもので、
国民の中から発生したものではありません。
お金は国が発行した後で国民の元に広がるものなのです。
これをスペンディングファースト(支出が先)と言います。
そこで再度お聞きします。
政府が国民から税金をとらなければ何も出来ませんか?
そうではないでしょう?
国はお金を発行できるのだからそれを財源にすればいいだけです。
税金を当てにする必要は全くないということです。
このような記事を書きますと、
政府が大量の貨幣を発行する(日本の行った異次元の金融緩和)と、
ハイパーインフレになると主張する人がいます。
インフレとは物の値段が上がることです。
ではモノの値段はどう決まるのでしょうか?
そうです。
需要と供給の関係で決まるのです。
すなわち買いたい人(需要)と売りたい人(供給)の数が一致した時に価格が決まります。
*1例として株価はこのようにして決まります。
従って買いたい人が売りたい人を上回れば価格は上がります。
すなわちインフレは本来は貨幣の量とは無関係だということです。
このようなことを多くの人が理解できていないために、
増税したいという財務省の嘘にだまされるのです。
*だからと言って貨幣は無制限に発行していいものではありません。あくまでもインフレが加速しない範囲と言う前提があります。
もう一つの誤解が銀行の仕組みです。
銀行がお金を貸し付けるとき、
多くの人がその財源は預金者から集めたお金だと思っていることです。
実際は銀行は借り手の通帳に貸し付けの金額を記帳するだけで、
財源は必要ないのです。
これを信用創造と言って、
この行為でお金が生まれていることになるのです。
以上のように、
お金の仕組みは簡単なようで非常に理解しにくいものなのです。
この基本的な仕組みを理解できていない経済学者も存在しているのが現状です。
この無理解がMMTへの批判を生んでいるのです。
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