ハイパーインフレは貨幣の供給過多で起こるのではなく、需要に対して供給が少なすぎたときに起こる。
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アベノミクスが始まった時、
左派系の経済学者の一部がハイパーインフレの可能性があるとして非難しました。
しかしハイパーインフレどころが2%のインフレも起こらなかったのです。
このことは何を意味しているのでしょうか?
そうです。
金融緩和と物価上昇は直接関係ないということです。
では物価上昇はなぜ起こるのでしょうか?
物の値段は需要と供給で決まります。
いくら需要が旺盛でも供給が十分あれば物の値段は上がりません。
需要に対して供給が少なくなると物の値段は上がってくるのです。
たとえばみかんが不作の年はミカンの価格は上昇します。
これは供給が需要に追いつかないからです。
このように物の値段はお金の量とは直接関係ないのです。
終戦直後我が国はハイパーインフレを起こしました。
知識の無い経済学者は、
政府が国債を発効しすぎたからだと主張しました。
すなわち貨幣の供給過多がハイパーインフレを起こしたと主張したのです。
これは間違いで、
実際の原因は、
戦争によって空襲をうけて多くの工場が破壊されたために極端な供給不足になり、
需要と供給のバランスがくずれたのが原因だったのです。
では現在の日本でハイパーインフレが起こることはあるのでしょうか?
日本は多くの製品を生み出す企業が存在しますし、
対外資産は世界一の国でもあります。
すなわち不足すると輸入できるだけの豊富な資金があるということです。
すなわち極端に物不足になって、
ハイパーインフレを起こすほど需要と供給が崩れる可能性は極めて少ないと言えます。
国内には未だにハイパーインフレの危険性を煽る専門家がいます。
日本が国家破綻を起こす理由は他にもあるのかもしれませんが、
上記のように、
少なくともハイパーインフレで破綻する可能性は少ないのではないかというのがこの記事の結論です。
*金融緩和と物価上昇は全く無関係かと言えばそうではありません。
お金が増えますと需要すなわち消費する人が増える傾向にありますので、
価格上昇を招きます。
しかし日本人のように貯蓄に回して消費につながらなければ、
需要は変わりませんので価格上昇は起きないのです。
日本で金融緩和しても物価上昇が起きなかったのは、
貯蓄思考の強い日本人の特性かも知れませんね。
それと私はいわゆるメディアによる2000万円問題が関係していると思っています。
老後不安を煽ったために消費を抑えた人が増えたからでは無いでしょうか?
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