戦争が終結しても金の上昇は止まらない可能性が高い
2025/02/19
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有事の金という言葉があるように、
金は戦争が起こると上昇する傾向にありました。
特に最近の上昇は、
コロナの流行に加え、ロシアによるウクライナ侵攻とイスラエルとハマスとの間の戦争が関係していたので、
従来の理屈では、
これらの有事が収束すれば金の上昇は収まるはずだったのです。
しかし最近の金価格の上昇はもっと別の原因があったのです。
その一つがアメリカによるロシアへの経済制裁です。
ロシアや中国の共産国だけでなく、
主にアメリカに否定的な国の多くが、
ドルに依存している現状に危機感を覚え、
手持ちのドルを無国籍通貨と呼ばれる金にシフトし始めたのです。
このことが多くの新興国の中央銀行が積極的に金購入を加速させる現象を招いたのです。
もう一つの現象が金の枯渇が表面化し始めたことです。
世界的な金不足は以前から指摘されていたのですが、
最近のペーパーマネーと現物の乖離が深刻化したために、
世界中で金争奪の様相が起こり始めたのです。
以前はドルの金利上昇が金利を生まない金に不利になり、
価格の下落を招いていたのですが、
この現象が起きなくなっているのです。
多くの金の専門家がこれから金の爆上げが起こると予測するまでもなく、
素人目にもその現象が起こりかねない状況にあることは明らかです。
元々金の上昇は有事などの世界の不幸の現れですが、
今回の上昇はこれまで以上の恐ろしさを感じるのは私だけでしょうか?
もともと専門家でも何が起こるか予想しにくいのが世界情勢ですが、
今最も現実味を帯びているのが中国の不動産バブルの崩壊です。
これは日本の不動産バブルの崩壊とは比較にならない規模だと言われています。
これも最近の金上昇の大きな原因の一つと言われており、
巨大な中国マネーが不動産から金へ向かっている現象と思われるのです。
中国は巨大ですが国民と国家のつながりが希薄なため、
私は中国が大崩壊を起こす危険があることを危惧しています。
そうなったら世界がどのような影響を受けるのか私には全く予想ができません。
中国人民を気の毒に思うと同時に、
日本にとって悪い方向に向かわないことを願っています。
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