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偏差値教育が日本人を不幸にしている

   

偏差値は客観的な学力の評価に使われる指標ですが、
偏差値を重視した現在の教育システムは、
大人になったときその弊害が思わぬ形で出てきます。
ここではなぜ偏差値教育が不幸な心につながるのか考えてみましょう。

偏差値を上げるには苦手な科目の点数を上げる努力が必要です。
ほとんどの人には得意な科目と苦手な科目があるでしょう。
得意な科目はやっていて楽しい気持ちになりますが、
苦手な科目はなかなか楽しい気持ちにはなれません。
偏差値を上げるにはどうしても苦手な科目に、
多くの時間を割くことになりますよね。
この癖がついて大人になるとどうなりますか?

人には長所と短所があり皆それを自覚しているはずです。
長所を伸ばすことより短所を改善しようと考えませんか?
偏差値教育が身についた人ほどその傾向が強くなっているはずです。

短所は自分の嫌な事。
すなわち嫌なことに意識を向けることになります。
簡単に治せる短所であるなら問題はないでしょうが、
性格や容姿などは簡単に治せるものではありません。

短所を改善することにこだわるのは偏差値教育と同じです。
短所という嫌なことに長時間意識を向けることはストレスになります。
人は長時間ストレスを受けるとどうなるのでしょうか。
最近の脳の研究で次のようなメカニズムでうつ病を引き起こすことが分かってきました。

1.ストレスに長期間さらされると扁桃体が過剰に反応するようになる。
2.扁桃体の指令で副腎からストレスホルモン(コルチゾール)が分泌される。
3.ストレスホルモンが海馬の神経細胞を減少させ海馬を萎縮させる。

海馬の萎縮はうつを引き起こすのです。

日本人は他のアジア諸国に比べ経済的に豊かであるにもかかわらず、
自殺者が多く不幸を感じている人が多いというデータがあります。
日本人のもともとの気質かも知れませんが、
私は戦後の過剰な偏差値教育の結果、
欠点ばかりを意識するマイナス志向の人が増加したからではないかと思っています。

これではせっかくの人生が楽しくありません。
もっと長所に目を向けるプラス思考の積極人間になるには、
どうすればいいのでしょうか。

長期間にわたりマイナス思考を続けた結果、
脳がマイナス思考の脳になったとすれば、
逆にプラス思考を続けて脳をプラス思考の脳に変えればいいはずです。
一旦萎縮した海馬は戻せませんが機能を強化することはできるのです。

具体的には次のような訓練をします。

意識的に脳を2つの領域に分け、
片方の領域に楽しいことを、
もう片方の領域に嫌なことを振り分けるのです。
そして意識はいつも楽しいと思う領域に向けるようにします。
脳は筋肉と同じように使うと鍛えられる(海馬の機能の強化)ことが分かっています。
いつも楽しい方に意識を向けていると楽しい脳が鍛えられて変化し、
嫌なことは気にならなくなるのです。

短所は誰にでもあります。
短所のない人間より長所と短所がバランスよくある人間の方が、
思いやりのある心の広い人間になれるのではないでしょうか。

短所は無くそうとせず受け入れてそのままにしておき、
長所に目を向けて伸ばす努力をしたほうが魅力のある人間になり、
人生そのものも楽しいものになると思いますがいかがですか?

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 - こころ, 教育