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親が子供に聞かせてやりたい話 その1

      2016/04/05

子供の頃聞いた話が心に残り、その後の人生に大きな影響を与えることがあります。
例えば世界ではアンデルセンやグリムの童話が有名ですが、ここではもっと高学年の中高生向きの話を紹介します。

その1としての話は宮本武蔵にまつわる話です。

宮本武蔵に関する資料は彼の残した「五輪の書」が有名ですが、それ以外の資料はあまり残っておらず、吉川栄治の「宮本武蔵」は大半が彼の創作であることが分かっています。
ここで紹介する話も真偽は定かでなく、私が誰からいつ聞いたのかも覚えてないような話ですが、なぜか心に残り、その後の私の人生に少なからず影響を与えた話の1つです。

宮本武蔵は剣豪として真っ先に名前を挙げられるほど強かったとされ、生涯一度も負けたことが無かったと言われています。
しかし、彼の生涯でただ一度だけ引き分けた試合がありました。

彼が修行のため各地を巡っていたまだ若かりしころ、路上である浪人と立ち会ったことがあります。
2人は互いに剣を構えました。
周りには大勢のひとたちが取り囲み、この試合の成り行きをかたずをのんで見守っていました。
2人は向き合ったままなかなか動きません。

時間が1分2分と経過します。
それでも2人は全く動く気配がありません。
周りの人たちはなぜ両者とも自分の方から仕掛けないのか理解できませんでした。
ただ、武蔵の方がはるかに強いことは素人目からも明らかでした。
踏み込めば一瞬に勝負が決まるはずだと誰もが思いました。
しかし武蔵は踏み込みません。

さらに時間が経過しました。
余りにも両者が動かないため、皆がしびれを切らせて立ち去ろうとしたとき、
とつぜん武蔵の方から、

「この試合止めましょう」

と言って、剣を収めたのです。

皆には全く理解できませんでした。
これほどの腕の差がありながら、はるかに強いはずの武蔵の方から引き下がるとはいったいどういうことなのか。

そこで群衆の一人が武蔵に尋ねました。

「誰の目にもあなた様のほうがはるかに強いことが分かりました。
なぜ試合をあなたの方から止められたのですか?」

それに対し武蔵はこう答えたのです。

「確かに踏み込めば私は簡単に彼を殺せたでしょう。
しかし同時に私も深い傷を負ったはずです。
なぜなら彼は命を捨てていました。
私が踏み込むと同時に刀を振り下ろし相打ちを狙っていたのです。
命を捨てた人間ほど怖いものはない。
だからやめたのです。」

相手がどんなに強くても、勉強や仕事がどんなに難しくても、命をかけるくらいの気持ちで臨めば、武蔵とたちあった浪人のように何とかなることをこの話は私たちに教えているようです。

世の中で成功した人の成功理由は、その人の能力もあるでしょうが、何よりも問題に真剣に向き合い全力で取り組んだ結果ではないでしょうか。

発明王エジソンも言っています。
成功は1パーセントのひらめきと99パーセントの努力だと。

この話を面白いと思われた方は是非ほかの人にも読ませてあげてください。
きっと人それぞれに何か感じることがあるはずです。

親が子供に聞かせてやりたい話 その2

親が子供に聞かせてやりたい話 その3

親が子供に聞かせてやりたい話 その4

親が子供に聞かせてやりたい話 その5

親が子供に聞かせてやりたい話 その6

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