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親が子供に聞かせてやりたい話 その4

      2016/04/05

今回のテーマは
「人を見かけや言動で軽々しく判断してはいけない。
他人の本性を見抜くのは簡単なことではない。」
という話です。

天下を統一した織田信長は子供の頃、その常識離れした言動から、
「うつけ」と噂されていました。
「うつけ」とは「どうにも救いようのないばか」と言う意味です。

17歳の時父である信秀が病死して尾張の家督を引き継ぎます。、
しかしその後も彼の奇行は止まらず、このままでは尾張が危ないと判断した家老の正秀は、
隣の国である美濃の斎藤道三に一人娘の濃姫との縁談を申し込みます。
斎藤道三の実力で尾張を守ってもらおうと考えたのです。

斎藤道三が了解したのは、うつけの信長なら自分の思い通りに操れ、戦わずして尾張が手に入ると考えたからでした。

その後、斎藤道三は濃姫から信長はうつけではないとの報告を受けます。
もしうつけでなかったら道三は大変な間違いを犯したことになります。
なぜなら娘を人質に差し出したことになるからです。

道三はその後、間者(スパイ)を尾張に送り、信長がうつけであるかどうかを探らせます。
間者の報告は濃姫の報告とことごとく違っていました。
それなら一度直接会って、自分の目で判断するしかないだろう。
こう思った道三は尾張に面会を申し込んだのです。

場所と日時を決めて道三と信長は会うことになりました。
道三は家来と共に町人に化けて、面会の場所に向かう信長を見るために沿道の民家に潜伏したのです。
やがて信長の一団がやってきます。
信長はまるで猿回しのようなひどい姿で馬に乗っていました。

これには一同大笑いです。
やはりうつけだ。
こんなバカ殿は見たことが無い。
だれもがそう思った瞬間、道三の顔色が変わりました。

信長の後に続く隊列を見たからです。
鉄砲隊でした。
当時鉄砲は入ってきたばかりで、世間では実戦には役に立たないと考えられていました。
火縄銃だから火をつけて発砲する間にやられてしまうと言うのが理由でした。

しかし道三はそうは見ていなかったのです。
使いようによっては大変な戦力になる。
そう思って密かに買い求めていたのです。

しかし、この尾張の「うつけ」はその価値を理解していたばかりか、
500丁もの鉄砲隊を構成していたのです。
この時初めて道三は自分の判断が間違いであったことに気づいたのです。

会見後、家来に聞きました。

「そちたちは信長をどう見たか?」

家来たちは口をそろえて、

「これで尾張が手に入りますね。」

と笑いながら答えたのです。

道三は持っていた扇子を投げ出し、

「お前たちの目はふし穴か。そんなことではやがて信長の門前に馬をつなぐであろう。」
と言ったそうです。
「門前に馬をつなぐ」とは家来になるという意味です。

その後道三の予想通り美濃は信長の手に落ち、信長は天下統一にまい進することになったのです。

ここで考えたいのは、周囲にうつけと思わせた信長もすごいですが、斎藤道三の人を見抜く力です。
だれもがうつけと思っていた信長を一瞬にして天才と見抜いたのは道三のすごさです。

ほとんどの人は見かけや言動で軽々しく人を判断する傾向にあります。
ここで紹介した話から、人の見方を少し考え直す必要がありそうだと教えられた気がします。

親が子供に聞かせてやりたい話 その1

親が子供に聞かせてやりたい話 その2

親が子供に聞かせてやりたい話 その3

親が子供に聞かせてやりたい話 その5

親が子供に聞かせてやりたい話 その6


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