宮本武蔵のエピソードから学べること
2018/01/12
宮本武蔵は生涯一度も負けなかったと言われています。
しかし一度だけ?引き分けた試合がありました。
武蔵と引き分けた位だから相手も相当強かった。
と思われるかもしれませんが実際はそうではありません。
経緯は不明ですが、
路上で武蔵と対峙した武士がいました。
両者は向かい合ったままにらみ合っていました。
両者の周りには大勢の観衆が固唾をのんで、
この状況を見守っていたのです。
ところが両者は全く動きません。
1分2分と時間だけが経過していきました。
余りにも進展しない状況にしびれを切らせて、
その場を離れる観衆も多くなった頃、
突然武蔵の方からやめようと言い出したのです。
腕の違いは素人目にも明かでした。
皆一瞬にして武蔵の勝利が決まると思っていたのです。
ところが武蔵の方から引き下がる結果になったのです。
観衆が去った後、
疑問に思った観衆の一人が武蔵に、
間違いなく勝てるはずの相手に、
自分から身を引いた理由を聞いたのです。
武蔵は答えました。
『私は一瞬にして相手を切り殺せたでしょう。
しかし相手は死を覚悟して相打ちを狙っていたのです。
死を覚悟した人間ほど怖いものはありません。』
これが武蔵の答えでした。
このエピソードから言えることは、
どんなに非力な人でも命を捨てる気で立ち向かうと、
相手がどんなに強くても怯ませることができるということです。
人間の生涯において命を懸けるようなことはほとんど無いでしょう。
しかし気持ちをどれだけ込めるかによって、
結果が全く違ってくることをこのエピソードは物語っているのです。
もし武蔵に中途半端な気持ちで立ち向かっていたら、
間違いなくこの武士の命は無くなっていたでしょう。
何事にも気持ちを込めてやることが大切だと言うことです。
この話は私が子供の頃父から聞いた話なので、
単なる作り話かも知れません。
もしかしたら真面目さに欠ける私を教育するために父が作ったのかも知れません。
しかし私の人生に大きな影響を与えたことは確かです。
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