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イギリスは初めから日本を植民地化するつもりは無かったのかもしれない?

      2021/11/09

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私は以前、

イギリスは初め日本を植民地化するつもりだったが結果的にできなかった。

というような記事を書きましたが、
もしかしたらイギリスは初めから日本を植民地化するつもりが無かったのではないか?
と思うようになりました。

その理由は次の通りです。

当時イギリスにとって最大の脅威となっていた国はロシアでした。

イギリスの立場から考えてみましょう。

遠く離れた日本は脅威にはなりません。

ロシアに対抗するには日本を植民地化するほうがいいのでしょうか?
イエ決してそうではないはずです。

植民地化した場合ロシアに対抗するには、
イギリスの戦力を日本側にも振り分ける必要があります。

植民地化された日本国内にも反抗勢力が残っているはずですから、
これはイギリスにとって容易なことではありません。

むしろ日本を独立させて同盟関係を築き、
共通の脅威であるロシアに両面から圧力をかけた方がいいはずです。

その後日露戦争が起こり、
イギリスは日英同盟を結んでバルチック艦隊の航行を妨害し、
日本の勝利を助けました。

イギリスの目論見は見事に成功したということになります。

恐らくイギリスはこのようなシナリオをすでに描いていたのかもしれません。

このように考えますと、
イギリスは初めから日本を植民地にするつもりはなかったのかもしれないと思うのです。

明治維新を研究されている方の中には、
イギリスの日本公司パークスと通訳のアーネストサトウの残した記録を読む限り、
イギリスが日本を植民地化するつもりがあったとは思えないと述べておられます。

生麦事件や薩英戦争が起こったことを考えますと、
初めからイギリスのシナリオ通りに行ったとは言えませんが、
いずれ江戸幕府は倒れるとみていたためイギリスは薩長を支援し、
明治維新の成立に協力したのです。

明治維新の成立後、
イギリスの想定通り日露戦争が起こりました。
これを手助けしたのは前述の通りです。

恐らく両国共通のロシアの脅威がなかったら日英同盟は無く、
逆に植民地化のための日英戦争が起こっていたかもしれませんね。

いずれにせよイギリスのコントロールのもとで明治維新が実行されたという、
いわゆる謀略論には私は否定的な意見を持っていることを改めて強調しておきます。

コントロールと支援は全く違います。

薩長はイギリスの支援を受けただけであってコントロールされたわけでは全くありません。
しかもイギリスの支援は武器の調達だけで、
戦略のアドバイスを受けたという記録はありません。

世の中には
世界情勢は国際金融資本による思惑で動かされているという、
いわゆる黒幕説がありますが、
基本的には当たっている気がします。

イギリスとアメリカによって日本は敗戦に追い込まれ、
その後アメリカの支配下に置かれ、
独立後はアメリカの同盟国になりました。

これは両国の描いていた筋書き通りのような気がします。

ただもう一度強調しておきますと、
明治維新は例外だったというとです。

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