なぜ人生は苦しいことが多いのか?
2024/04/24
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仏教用語に四苦八苦という言葉がありますが、
人間生きていくには多くの苦しみと遭遇するということです。
仏教は煩悩すなわち苦しみをいかに取り除くか。
というのが教えの根本にあり、
お坊さんは日々修行に取り組んでおられるのです。
日々修行に取り組む必要があるほどに、
煩悩を取り除くのは簡単なことではないということなのです。
ではなぜ煩悩を除くことがこれほど難しいのでしょうか。
おそらくそれは人間の喜びと苦しみの感じ方の違いだと思われます。
例えば喜びと苦しみが交互に訪れたとします。
喜びなどのプラスの感情は長続きしないのです。
すなわちすぐ慣れてしまって喜びの感情は持続しないのです。
例えば旅行に行ったとき、
あれほど楽しみにしていたにもかかわらず、
喜びやわくわく感が味わえるのは初日だけで、
あとはスケジュールに追われて喜びより疲れの方を強く感じることがよくあることです。
食事の時もそうです。
おいしいと思えるのは最初の数分で、
おなかが膨らむにつれてあとは惰性で食べているということがよくあります。
このようにうれしいとかおいしいといったプラスの感覚は長続きしないのです。
これに対して苦しさや気分の落ち込みといったマイナスの感情は簡単には収まりません。
もし喜びと苦しみが同じだけ繰り返されても、
喜びより苦しみの方がはるかに長い時間が心を支配してしまうのです。
人生が苦しいと感じるのは、
このようにプラス感覚よりマイナス感覚の方が長く続く傾向にあるからではないでしょうか。
このことが分かれば、
楽しい人生を送るには、
楽しいときは思い切りその感情を長続きさせ、
苦しいときはできるだけ気持ちを切り替えて収束させる努力をするしかないはずです。
人間の脳は同時に2つの感情を持つことはできません。
楽しいときは苦しさは感じませんし、
苦しいときは楽しさは感じません。
それならいつも楽しいことだけを考え、
できるだけ苦しみが起こらないように努力する必要があるのです。
結局、生きていること自体が修行なのです。
人生は難しく考えず気楽に生きることを考えましょう。
それでいいのだ!
天才バカボンのパパの言葉です。
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