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卑弥呼と天照大神は実在したか?

      2023/03/01

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現在の歴史認識では卑弥呼は実在したが、
天照大神は伝説上の架空の人物とされています。

*歴史教科書に卑弥呼は出てきますが天照大神は出てきません。

私の見解は全く逆。
すなわち卑弥呼は架空で天照大神は実在の人物だと考えています。

まず卑弥呼が架空と思われる理由は何度も発信していますが、
もう一度簡単に要約しますと、

1.卑弥呼が鎮めたとされる倭国大乱の証拠ががない。

大乱が本当に起きていたなら伝説や物的証拠が残っているはずです。

戦争は多くの人が被害を受けますので伝説に残りやすい出来事です。
しかし日本国内にはどこにも大乱の伝説が残っていません。

また物的証拠とは大量の損傷人骨と武器の出土です。
この両方がそろって初めて戦争が起こったことになります。
しかしこの明確な物的証拠も国内では見つかっていません。

*鳥取の青谷上寺地遺跡で100体余りの損傷人骨が発見されたとき、
倭国大乱の証拠ではないかと思われたのですが、
遺伝子解析の結果ほとんどが渡来人だということが分かったのです。

しかも女性や子供も含まれていたことや戦闘を思わせる武器の出土もないことから、
明らかに兵士通しの戦闘が起こったとは考えづらいのです。

2.卑弥呼が治めたとされる邪馬台国の位置が特定できない。

邪馬台国論争は今でも続いています。

魏志倭人伝に記述があるだけで記紀には記述がないだけでなく、
各地に残る伝説や風土記にも一切記述が見当たらないのです。

古代日本を象徴する大国が日本国内で一切語られてないということは極めて不自然で、
元々存在しなかったと考えるのが自然ではないでしょうか。

邪馬台国が無ければ卑弥呼も存在しないはずです。

3.卑弥呼そのものの実態が分からない。

卑弥呼についての記紀の記述や伝承も日本国内にはありません。
しかも祀られた神社も存在しないのです。

日本人は重要な人物は必ずと言っていいくらい神社に祀ってきました。
天皇家御一族に限らず、
菅原道真や豊臣秀吉など重要人物を祀った神社は数多く存在します。

しかし古代の最重要人物のはずの卑弥呼が祀られていないのです。
もし実在していたら間違いなく祀られていたはずです。

*卑弥呼は天照大神や神功皇后のことではないかという説がありますが、
ほとんど納得できるような説になっていません。
単にそうではないかという仮想の説にすぎません。

以上のように卑弥呼が実在していたと考える方が無理があるのです。

一方天照大神の方はどうでしょうか。

日本神話に登場しますので、
神話という響きから架空の人物と思われがちです。

しかし日本神話は記紀に綴られているのですが、
日本国内に多くの伝承が存在しているのです。

一例を挙げて天照大神の実在をうかがわせる出来事を取り上げてみます。
それは国譲り伝説です。

国譲りとは天照大神の命令で出雲が日向に国を譲るという物語です。

この伝説は長い間単なる神話だと思われていました。
しかし国譲りの条件として建てられた神殿に符合した神殿跡が出雲で発見されたのです。

もし国譲りが架空ならこのような神殿跡が実際に存在するはずはありません。

当時大騒ぎになったのですが、
未だに日本神話を作り話としている現在の歴史学者は沈黙を守っています。

もし国譲りが事実だったとしますと、
国譲りを命じた天照大神は実在の人物だったということになります。

また周知のように日本国内には天照大神を祀る伊勢神宮だけでなく、
天照大神の命令で天孫降臨したニニギノミコトから神武天皇までが、
すべて九州に神宮として祀られているのです。

全く架空の人物を祀ってありがたがるほど日本人はバカではないはずです。

以上を整理しますと、

ーーーーーーーーーーーーーーー卑弥呼----天照大神--------

国内の伝承や記録        ×       ○

祀られた神社          ×       ○

実在をうかがわせる出来事    ×       ○

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上から卑弥呼は架空だが天照大神は実在した可能性が高いという結論になります。

*卑弥呼がいなかったと断定することはできません。
いなかったやなかったことの証明は悪魔の証明といわれ、
証明は不可能だからです。
ここではいなかった可能性が高いということです。
また仮にいたとしても、
日本の歴史のベースになるような人物ではなかったはずだと思われます。

*卑弥呼と天照大神を同一視する説がありますが、
時代も境遇も全く異なっていますので無理があると思っています。

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