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『海賊と呼ばれた男』のモデルとなった出光佐三の歴史上の意味

   

出光佐三は百田尚樹さんが書いた『海賊と呼ばれた男』の小説のモデルとなった出光興産の創業者です。
出光佐三は単なる一企業の創業者という評価にとどまらず、
戦後日本の復興に貢献した最大の功労者と言えるのではないでしょうか。

私は日本の歴史において無くてはならなかった人物として3人挙げるなら、
坂本龍馬、東郷平八郎とこの出光佐三だと思っています。

坂本龍馬がいなかったら薩長同盟による討幕は実現せず、
明治維新が実現できなかったことにより、
日本は西欧列強の植民地になっていた可能性があります。
当時はアジアのほとんどの国は西欧諸国の植民地になっており、
過酷な労働を強いられて利益をすべて奪われていたのです。

東郷平八郎は戦艦三笠の艦長として 、
日露戦争を戦って勝利に導いた最大の功労者です。
もし日本海海戦で敗北していたら日本はロシアの領土となり、
日本は消滅していたことでしょう。

以上のように二人の存在は日本の存続そのものに関わった重要人物として不可欠なものでした。

世間一般にはなぜ織田信長ではないのかと思われる方もおられるでしょう。
確かに織田信長は全国を統一し、
革新的なアイデアで日本の体制を大きく変えたことは確かですが、
彼がいなくても日本が消滅することはなかったのです。
そのような意味で無くてはならなかった人物には入らないのです。

さて本題の出光佐三の場合です。
なぜ私が出光佐三を挙げたかと言いますと、
戦後メジャーと呼ばれる外資系の石油元売り会社が日本を支配していたのです。
石油はあらゆる産業の基盤です。
その基盤を外資に握られていたのです。
日本企業は石油を外資の言い値で買わされていたのです。

これは正に経済的植民地です。
出光佐三はこれでは日本の復興は望めないと考え、
度重なるメジャーの妨害にもかかわらず国有企業を貫き、
安価な石油を全国に供給し続けたのです。

これによって戦後の日本は急速な発展を遂げました。
もし出光佐三がいなかったら経済的植民地は続いていたかもしれません。
経済的植民地は日本が独立していないのも同じです。
他国から経済的に支配されていることを意味しているからです。
出光佐三は日本を経済的植民地から独立させたと言えるのです。

以上の理由から、
出光佐三は外国による経済的植民地化を防ぎ、
現在の経済大国日本を作り上げた最大の功労者と言えるのです。

この功績から出光佐三の歴史的評価として、
日本を諸外国の支配から救った坂本龍馬と東郷平八郎に並ぶ無くてはならない人物と考えましたが、
私の評価を皆さんはどう思われましたか?

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